体幹を使ったムーブの重要性|クライミングでなぜ体幹が重要なのか

このサイトでも、体幹・トレーニングと検索する人が多いですが、そもそもなぜクライミング、ボルダリングにおいて体幹が必要なのでしょうか。なぜ体幹が必要なのかを知らなければ、クライミングでのムーブやテクニックに活かせないと私は思います。 そもそも多くのスポーツにおいても、関節運動は必ずしも単一平面的な単純屈伸運動だけではありません。様々な関節運動が合わさった「らせん的」な複雑な関節運動となるのが普通です。(サッカーや、野球の打撃もその典型ですね。) 手や足などの力の発揮も、単にその部分だけで行われるわけではありません。ボクサーのパンチも、足で踏みこんで腰のひねりによる力を利用して、破壊力のある拳を連動させて打ちます。手だけで打てば、そのパンチも軽いパンチで終わってしまいます。要は、体幹部を中心として、全身から手・足へと連動した動きとして行われなければいけません。

クライミングと体幹の関係、あなたのムーブは綺麗ですか?

2015-02-14_112517 そしてそうした力の発生源としての体幹を最大限活用するには、力の作用線が体を斜めに横切っていることが理想とされています。ダイアゴナルは体をひねって、足と手を一直線に対角線上に出すムーブですが、体幹を利用した動きの最もな例でしょう。

上手いクライマーの特徴

クライミング・ボルダリングにおいて上手いクライマーというのは、こうした体幹を上手く使う人が多いです。正対・側対いずれでも対角線のバランスがきっちりできあがっており、遠いホールドを取りに行く時でも、手や上半身だけで引きつけることなく、体全体のねじりを利かせてフットホールドから完全に伸びあがるように取りにいっています。 力は腕よりも、むしろ胴や下半身付近にあり、安定するとともに非常にセーブされています。体全体を上手く連動させてホールドを取りに行く、だからホールドを必要最小限の力で取ることができ、ヨレにくく、様々な課題に挑戦できるので、上達することができるんです。

下手なクライマーの特徴

逆に、下手なクライマーは、対角線のバランスが崩れて体が左右別々に維持されているか、ねじりも単なる側対の「振り」だけに頼って下半身が全然活きていないです。大袈裟にいえば、足はほとんど飾りで、ほとんどキャンパ状態で登っているのを繰り返しているだけのようなものです。それじゃあ、腕は負荷に耐えられないですし、パンプも早いしヨレやすい。そうなると長く練習できないので上達が遅くなるのは当然の結果と言うべきでしょう・・・。

PNF|あなたには体幹の狂いはないですか?

2015-02-14_114719 こうした体幹に沿った「ねじり」「ひねり」「対角線」などの動きは、人は本来無意識的に持っているものなんです。ですが、クライミングや他のスポーツによって不自然な動作ばかりを繰り返すと、これが恒常的(癖になってしまう)になり狂ってしまうことがあります。そうした時は、意識的に狂いを改善する必要があり、それを重視したのがPNFと呼ばれる「固有重要性神経筋促通手技」です。これはリハビリとともに体のコンディショニングやトレーニングにも高い効果を上げています。 PNFについて、http://www13.plala.or.jp/itukamachi/page018.html のサイトで詳しく解説しています。少々難しい内容ですが、もし「狂い」を感じている人はじっくり目を通して欲しいと思います。

体幹のトレーニングは日々のムーブを丁寧に行うことから

体幹は、クライミング・ボルダリングにおいて全てのムーブの発生源となる重要な要素です。なので、体幹を鍛えるのはもちろんですが、普段の登りから正しい姿勢やフォームを意識して綺麗に登ることも体幹トレーニングとなります。ただおもむろに、なんとなく体幹トレーニングをするのではなく、体幹を使ったムーブを日々意識して練習しなければ、いくら体幹を鍛えても上達の兆しは見えませんよ!

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