クライミングシューズの形をいろいろ見てみると、様々な形状をしているのがわかると思います。クライミングシューズの形状によって、それぞれにメリットやデメリットがあり、シューズ選びを行う際にも非常に重要なポイントになります。クライミングシューズの形状の中でも「ダウントウ」と「ターンイン」と呼ばれる形状があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
クライミングシューズの形状「ダウントウ」について



ダウントウは、特に親指側のソールが、下に向いていてかぎ型になっているもののことをいいます。逆に、ソールが平面で下に向いていないものは「フラット型」といい、ダウントウとは逆に上向きに反っているものを「船底型」といいます。
ダウントウは、この3つのタイプの中でも最も新しい形です。下に反っている分、細かく、小さいフットホールドにもうまく引っかかり、足先の力が伝わりやすいといえます。下に反ったソールで、ホールドを引っかける、足指でつかむイメージですね。
しかし、ダウントウは、足の形状の不自然さから、3つのタイプの中で最も足入れ感がよくないといえます。そしてスメアリングもやりにくいので、90度の垂壁よりも前傾壁(角度のある反った壁)に向き、中級者以上向きのシューズの形状と言えます。スメアリングなら船底型が向いていて、オールラウンドで使いやすいのがフラット型ですね。
クライミングの形状「ターンイン」について
ターンイン(左図)は、つま先が、親指の方へ内側にカーブしている形状で、バナナのようなカーブを描いています。形状の性質上、親指に力を集めやすいので、親指側であるインサイドエッジが使いやすくなります。ですが、その逆に足の小指側のエッジであるアウトサイドエッジが苦手で使いにくい欠点があります。ということは、インサイドエッジに特化した形状と言えます。インサイドエッジやキョンを多用する課題やルートには最適の形状です。